87号車「ショップチャンネルランボルギーニGT3」
Lamborghini HURACAN GT3
細川慎弥/佐藤公哉組
決勝11位/予選Q2:7位/予選Q1:7位/公式練習12位

 

88号車「マネパランボルギーニGT3」
Lamborghini HURACAN GT3
織戸学/平峯一貴組
決勝19位/予選Q2:5位/予選Q1:10位/公式練習10位


5年目となるフォルテックSUPER GTサポートがスタート!
2台のJLOCウラカンが予選シングルフィニッシュの激走!!

 

 フォルテックが実施してきたSUPER GT 300クラスへのテクニカルサポートは、今年で5年目を迎えた。対象は2台のランボルギーニウラカンGT3を走らせるイタリア・ランボルギーニ社公認クラブ「ジャパンランボルギーニオーナーズクラブ(JLOC)」で、フォルテックがラインナップする頑強なオイル群の高耐久性と性能向上が認められ、今シーズンもチームJLOCが採用することになった。
使用されるルブリケーションはすべて市販スペックで、エンジンオイルは、高い耐久性を誇るレーシンググレードの「RACING HYPER」、ブレーキフルードはドライ&ウエット沸点を大幅に上回る性能を誇る「RACING BRAKE FLUID」、パワーステアリングは「RACING POWERSTEERING FLUID」。フォルテックの頑強なオイルたちがチームJLOCのレース活動をあらゆる面からサポートする。
今シーズンのSUPER GTは、500クラスでは空力抑制など車両規則が見直されて各メーカーのワークスマシンが一新された。300クラスでも、FIA GT車両に新たなメーカーのマシンが追加されたり、JAF GT車両のマザーシャシーに新顔がデビューするなど、参加車両のリフレッシュが図られた。
チームJLOCは、昨年同様にFIA GT車両である2台のランボルギーニウラカンGT3を走らせる。87号車はタイトルスポンサーを変更して「ショップチャンネルウラカンGT3」と名を変え、ドライバーは細川慎弥/佐藤公哉組が担当。88号車はおなじみの「マネーパートナーズ」カラーに身を包んだ「マネパランボルギーニGT3」で、ドライバーは昨年同様に織戸学/平峰一貴組が乗車する。

 シーズン開幕は毎年恒例の岡山・岡山国際サーキットだが、このコースは昨年末から路面の全面改修が行われたため、各チームともテスト走行は行っているものの、GTマシンによる決勝レースは今回が初となる。新たな舗装を得た岡山で、タイヤ戦略やライン取りなどがどのように変化するのか。どのチームも手探り状態だった。
4月8日(土)の予選日は曇り空。今にも雨が降り出しそうな状況でレースウィークが始まった。SUPER GTでは今季も予選はQ1、Q2のノックアウト方式を採用し、コンディションの悪化を予想した多くのチームがQ1開始と共にマシンをコースに送り出した。
87号車のQ1ドライバーは佐藤公哉選手、88号車は織戸学選手が担当。87号車、88号車が続けてコースに入り、ランデブー状態でタイヤを温めながらラップを重ねていく。ところが、これからアタックに入ろうかというタイミングで、52号車が1コーナーで激しくコースアウトして赤旗中断。87号車、88号車ともピットインを余儀なくされた。 
再開されたQ1では、4号車の1分26秒301がベストラップとなっている。残り4分20秒で88号車が4番手を計測、続く87号車は何と3番手タイムを計測した。その後も果敢にアタックを続けたものの、セッション終了時には87号車が7番手、88号車が10番手にまで落とされてしまう。しかし、この結果、そろってQ2進出を果たすことになった。
Q2は87号車が細川慎弥選手、88号車は平峰一貴選手がドライブする。Q1のトップタイムは1分25秒825となっており、岡山のコースレコード1分25秒586には届かなかったが、新しい路面に対する各車のデータが蓄積されていくことになった。
相変わらず雨が降り出しそうなQ2のコンディション。87号車と88号車は間隔を空けてコースに入り、路面温度も低いためウェビングでタイヤを温めながら慎重にアタックの準備を開始した。残り7分では87号車や88号車が1分30秒台に入れてQ2のターゲットタイムを更新していく。残り6分で88号車が1分28秒018で4番手、残り5分で87号車が1分27秒062で4番手タイムを計測。そして、ここで65号車が1分25秒044を叩き出してコースレコードを更新。ターゲットタイムが一気に引き上がった。
残り4分になろうかというタイミングでは、88号車は1分26秒244を計測して4番手に留まる状況だ。ところが、ここで30号車がスピンからクラッシュに至って赤旗中断。88号車が4番手、87号車が10番手という状況で再びピットに戻ることになってしまった。
車両排除に手間取りやや長いセッション中断となったが、残り4分から再開されたQ2では87号車がいち早くコースイン。再びタイヤを温めながら残された2本のアタックに賭けた。87号車はアタック1本目に1分26秒484で7番手タイムをマーク。そして昨年のチャンピオンマシン25号車が2番手タイムを計測して、88号車を5番手にドロップさせてしまう。この結果、87号車が7番手、88号車が5番手となり。チームJLOCの2台がそろっってシングルグリッドを獲得することになった。

 4月9日(日)の決勝日は曇りベースながら日差しのあるコンディション。チームJLOCのスタートドライバーは87号車は細川慎弥選手、88号車は織戸学選手が担当する。気温は19度、路面温度は25度のドライ路面で迎えた開幕戦は、1万7300人のギャラリーが見守る中で81周に渡るレースのスタートを迎えた。
ところが、パレードラップが始まると同時に、500クラスの17号車NSX GTがスタートできずグリッドから動けなくなってしまう。300クラスが通過した後に動き出せたため、そのままフォーメーションラップが行われたが、グリッド順に戻ろうと300クラスの車両を追い抜いていた17号車が再びコース上でストップしてしまう。
そして、今度は1番グリッドの8号車NSX GTがコース上でスローダウン。コースサイドでストップしてしまう。17号車はマーシャルカーに牽引されてピットに戻ったが、この時点で赤旗が振られてスタートディレイとなる。参加車両は全車ホームストレートに停車して隊列を整えることになったが、今度は64号車NSX GTがホームストレート上で力なくストップする事態が発生してしまった。8号車はマーシャルカーの牽引によりピットへ戻り、64号車はオフィシャルが手押しでピットに排除することになった。
500クラスを席巻するはずだった3台のNSX GTが、スタート前に離脱する大波乱の開幕戦となったが、フォーメーションを整える3周のラップを経て、セーフティーカー先導による仕切り直しのレーススタートを迎えた。500クラスは3台のレクサス勢が抜け出して僅差のバトルとなったが、300クラスはFIA-GT車両である2台のメルセデスAMGがトップ2集団を形成。88号車は5番手、87号車は7番手でファーストラップを終えた。
なかなかペースが上がらない88号車は、後方から忍び寄る61号車にマークされ、巧者・織戸をもってしても5周目にパスされてしまう。そして87号車も徐々に順位を落としていく。ここで新参の52号車が単独スピンによりクラッシュ。そして、何と4台目のNSX GTである100号車がスローダウン。コースサイドに車を止める事態が発生。52号車の排除にFROが向かったが、この瞬間にセーフティーカーのボードに代わった。
この時、100号車は再始動したが再びコース上で停止。2周のセーフティーカーランの後、ホームストレートで全車停車となった。この騒動の直前に88号車がピットインすることになり、タイヤ4輪交換を余儀なくされて万事休す。ピットクローズになる前にコースに復帰したが周回遅れの29番手となった。対する87号車は8番手に順位を上げた。
10周程度のセーフティーカーランが続き、12周目でようやくレースが再開。再び500クラスと300クラスで同じ車種同士の接近戦が繰り広げられた。30周を前にしてピットインが始まり、87号車も1回目のピットを消化して佐藤公哉選手にバトンタッチ。88号車は27番手から虎視眈々と逆転を狙う状況で、10周ほど遅れてピットに入り、平峰一貴選手にステアリングを託した。レース折り返し地点をすぎると87号車は18番手、88号車は20番手まで回復していった。
53周目。50号車が64号車にコンタクトした後に激しくクラッシュ。フロントカウルなどのデブリをコース上に撒き散らしたためセーフティーカーが投入された。直後を走行していた88号車は何とかラインを見つけて接触をかわすことに成功。57周目には全車がホームストレートで隊列を整えて、再び仕切り直しのレース再開となった。その頃、61号車がスローダウンからストップ。車両排除を待つ間、再び長いセーフティーカーランが続くことになったが、62周目でようやくレースが始まった。87号車は12番手、88号車は20番手で再開したが、レースは膠着状態が続いた。残り8周で昨年のチャンピオンマシン25号車が単独で大スピンするなど番狂わせが起きたが、最終的には各車が1つ順位を上げて、87号車がクラス11位、88号車がクラス20位で完走した。

 2017年SUPER GT第2戦は、昨年同様に5月2〜3日に静岡・富士スピードウェイで開催される「FUJI GT 500km RACE」。チームJLOCの更なる活躍に期待したい。

2017 AUTOBACS SUPER GT Round1
OKAYAMA GT300km RACE
[決勝日]2017年4月8日(土)〜9日(日)
[開催地]岡山・岡山国際サーキット
[GT300]天候:曇り&晴れ/路面:ドライ/出走:30台/完走:26台