第2戦の舞台は桜満開の福島・エビスサーキット

SC西原正樹連勝でオーバーオールのオマケ付き!

 開幕戦もてぎ南ラウンドから約1か月後に開催された全日本ジムカーナ選手権第2戦。その舞台は”ドリフトの聖地”として知られる福島県二本松市にある『エビスサーキット』の西コースだ。
 ここは一昨年からJAF公認コースとして使用されているジムカーナコースで、ミニサーキット外周のエスケープゾーンを使ってダートトライアルも開催される、全国的にも珍しい特徴を持った東北におけるJAFスピード競技の新名所となっている。
 コース付近には満開の桜が見られたが、山々には未だ雪化粧が残っていることもあり、当日の天候は4月下旬とは思えない肌寒い幕開けとなった。しかし、時折顔を出す太陽が強い日差しで路面を温めてくれたため、開幕戦ほどにはタイヤ選択に悩むことはなかったようだ。
 決勝コースレイアウトは昨年と似た構成で、ピットレーンからスタートして、1コーナーからヘアピンにかけて存在する島回りを複数回の8の字を描いてターン。そこからスタートをかすめてストレート部に戻り、ホーム&裏ストレートをつなぐショートカットを使って島回りをクリアする。そしてホームストレートに置かれた1本パイロンの下り180度ターンから逆走でコースのフィニッシュラインに向かって駆け上がり、タイトな360度ターンを経てゴールする設定だ。
 全国から119台が駆けつけた第2戦エビス西ラウンド。参戦したフォルテックサポートドライバーは4名で、PN3クラスには今季はZC6 BRZを駆る阪本芳司選手、今年の開幕戦で5位入賞を果たした西野洋平選手が参戦。PN4クラスにはGVB WRX STIを駆る関東の掛札雄一選手、SCクラスには大原健メカと大原康メカの支援を受けてEJ20ターボ搭載のGJ3インプレッサを駆ることになった西原正樹選手が参戦する。

 開幕戦もてぎ南でSCクラスデビューウィンを飾った西原正樹選手。更なるマシンの熟成を図って挑んだ第2戦エビス西では、公開練習1本目からトップタイムでスタートした。2本目こそ僅かにタイムダウンしたが、安定して上位タイムを叩き出せる走りを見つけられているようで、決勝での活躍に注目が集まった。
決勝の朝。日差しがあると暖かく感じるが、時折雲が遮ったり強い風が吹く状況のため体感温度はかなり低い。SCクラスは2WDと4WDが混走するクラスだが、1本目はやはり4WD勢が早く、1分22秒台の暫定ベストタイムが生き残っていた。残り2台という状況でラス前出走の西原選手はいきなり中間ベストを叩き出す。後半セクションでも好走して1分18秒796おベストタイムを計測した。最終走者はコンマ6秒のビハインドで後半に挑んだが、西原選手からコンマ5秒程度離される。その結果、1本目は1秒以上の差をつけて西原選手が暫定ベストとなった。
2本目は軒並みタイムアップとなったが、ベストタイム更新とはならず、FF勢の筆頭であるNAエンジンのEG6シビックで速さを見せる山越義昌選手が1分22秒台を計測するのが精一杯という状況だ。ラスト2台のところで西原選手がスタート。中間タイムは自己タイムを僅かに削って中間ベストをマーク。そのまま後半セクションを走り切りフィニッシュタイムは1分17秒799。もちろんベストタイム更新だ。
最終走者は自己タイムを更新したものの西原選手のタイムには約1.5秒及ばず西原選手が優勝。2本ベストの圧勝で、このタイムは西原選手が切望していた今大会のオーバーオールタイムとなった。
PN3クラスは1本目は荒れ模様となり、多くの選手と同様に、阪本芳司選手と西野洋平選手もパイロンタッチで下位に低迷した。仕切り直しの2本目は軒並み自己タイムの更新となったが、暫定ベストの1分23秒台には届かない状況。阪本選手は1分26秒台、西野選手は1分24秒台に留まり、阪本選手は10位でポイント獲得、西野選手は3位表彰台を獲得して、今季のタイトル争いに貢献する成績を収めることができた。
PN4クラスは昨年までは万年3位状態だった掛札雄一選手が下位に低迷している。今大会も精彩を欠いてしまい、1本目はパイロンタッチで最下位、2本目はパイロンタッチに脱輪が加算され、2本ともペナルティを食らうという珍しい結果となってしまった。今季の掛札選手は上位のCZ4Aランサー勢と勝負するべくGVB WRX STIのセッティングやドライビングを見直しており、これらの試行を結実させる年となる。

 全日本ジムカーナ第3戦は5月20〜21日に奈良県にある名阪スポーツランドCコースで開催される。熱き主催者が心を尽くして運営する大会だけに、フォルテックサポートドライバーたちの高い集中力が繰り出す精度の高い走りに注目だ。また、2017年全日本選手権のシリーズ成績は2017年11月末に開催されるJAFモータースポーツ表彰式で正式認定される。

2017年JAF全日本ジムカーナ選手権第2戦
オールジャパンジムカーナ イン エビス
開催日:2017年4月22日(土)〜23日(日)
開催地:福島県・エビスサーキット西コース
主催者:奥州ビクトリーサークルクラブ[奥州VICIC]



SCクラス2戦目の西原正樹選手が
総合トップタイムをマークして今季2連勝。


今季もド派手な86でPN3に挑む西野洋平選手が、
今季最上の3位表彰台獲得。