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全日本ラリーに14年ぶりのスノーラリーが復活!

極寒地の群馬・嬬恋でフォルテック勢が大健闘!!

 今年の全日本ラリー選手権は昨年同様に全9戦がスケジュールされた。しかし、これまで福島県南部で開催されていた『がんばろう福島!MSCCラリー』がお休みとなり、代わりに毎年夏に開催されている『モントレーIN嬬恋』と同じ群馬・嬬恋村のターマック路面を舞台としたスノーラリーが開幕戦として復活した。全日本ラリーにおけるスノーイベントは2003年の四輪駆動部門第1戦北海道ラウンド以来14年ぶりとなる。
 そして、今年からFIAタイトルを冠した『日本スーパーラリーシリーズ(JSR)』が新たに年間3戦のシリーズとしてスタート。今回行われた『インターナショナルラリーオブ嬬恋』が全日本選手権とダブルタイトルでの開幕戦となった。
 今大会はJSR&全日本ラリー開幕戦とJAF東日本ラリー選手権第2戦が併催され、JSRが18台、全日本が20台、東日本が15台の合計53台がエントリー。フォルテックサポートドライバーもJN6クラスのディフェンディングチャンピオン勝田範彦選手と奴田原文雄選手、JN3クラスの2016チャンピオン天野智之選手が参戦した。
 ラリーは浅間山麓のホテルグリーンプラザ軽井沢を中心とした3デイ20ステージを用意。モントレーでおなじみのステージに加え、HQ敷地内にはスーパーSSが設けられた。また、バラキ湖畔やパルコール嬬恋付近の林道にはギャラリーステージが設けられ、氷点下の極寒にも関わらず多くのギャラリーが詰めかけて開幕戦を見守った。
 JN6クラスには勝田範彦選手と奴田原文雄選手が参加した。勝田選手はチャンピオンマシンであるVAB WRX STIでの参戦となったが、奴田原選手は今回に限ってCT9Aランサー・エボ\で参戦。これは何と2006年に奴田原選手がプロダクションカー世界ラリー選手権(PWRC)第1戦モンテカルロで優勝したマシンを持ち込んだものだ。
 ラリーは金曜夕方から近年では珍しいナイトステージで幕を開けた。9台の参加があったJN6クラスでは、いきなり勝田範彦選手と鎌田卓麻選手とのバトルが勃発し、僅差でベストを奪い合う激戦を演じたが、デイ1は勝田選手が首位を獲得。デイ2では勝田選手がオープニングからベストタイムを叩き出して2位以下を引き離し、約34秒差を付けて最終日に挑んだ。
 デイ2までは晴天に恵まれた嬬恋エリア。気温も高まったため雪や氷が溶けて舗装路面が露出するステージもあった。氷点下の深夜には路面が凍結するため、デイ3は滑りやすいアイス路面での戦いになるかと思われたが当日は曇りから降雪となった。ところが、路面状況が悪化したSS19はキャンセルとなってしまった。
 そんなデイ3も危なげなく駆け抜けた勝田選手は、2位に27.8秒差を付けてトップフィニッシュ。これで全日本ラリーの開幕戦12連覇という記録も更新して幸先のいいスタートを切ってみせた。また、奴田原選手は低迷してしまい、デイ3ではトップから約2分遅れの総合4位に付けていた。ところが最終SS20を前にして総合3番手の新井敏弘選手がリタイアしたため、繰り上がりで総合3位フィニッシュとなった。
 JN3クラスには6台の参加があったが、ディフェンディングチャンピオンの天野智之選手が序盤から比類なき速さを見せた。デイ2とデイ3で適用された2輪駆動車へのチェーン規制のタイミングに翻弄されることになったが、築いたマージンをうまくコントロールしながら無事フィニッシュ。何と総合8位という驚愕のスピードで開幕戦を制した。
 久々のスノーイベントとなった全日本ラリー開幕戦は、JN6とJN3クラスをフォルテックサポートドライバーが制することになり、今シーズンも頑強なオイルを味方にしたサポート選手たちが圧倒的な強さを見せ続けて、選手権をリードするに違いない。

 なお、この大会は競技会終了時点でJN6クラスの正式結果が発表されなかったため、この記事におけるJN6クラスの記述は、主催者が発表した非公式な参考順位記録に基づいております。また、2017年全日本選手権のシリーズ成績は11月末に開催されるJAFモータースポーツ表彰式で正式認定されます。

2017年JAF全日本ラリー選手権第1戦
INTERNATIONAL RALLY of TSUMAGOI
開催日:2017年2月2日(金)〜5日(日)
開催地:群馬県吾妻郡嬬恋村周辺410.754km(SS総距離86.326km/ターマック路面)
主催者:AG.メンバーズスポーツクラブ北海道[AG.MSC北海道]、上州オートクラブ[JAC]、NPO法人MOSCO



勝田範彦/石田裕一組がJN6を制し、
奴田原文雄/佐藤忠宜組が3位となった。


JN3天野智之/井上裕紀子組が12SSベストでクラス優勝。
総合8位を獲得。